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その才を知る者たちからは絶大な支持、を越えた敬意を持って語られる異才中の異才、虹釜太郎初の書籍がついに刊行!
90年代初頭に、今や伝説となっている世界の謎音楽専門店パリペキン・レコードをタワーレコード渋谷店の隣のビルで開業。仕切り棚の意味すら判らない独自のジャンル構成で衝撃を与え、今や世界で使われている「音響派」という語が、実はパリペキンの仕切りが発祥というのは有名な話。その後、不知火、360°などのこれまた伝説となっている謎音響レーベルを運営し、ここからAMEPHONEやtsukinowaなどが登場。東京の音響派の一時代を築きました。
その文章、パリペキンでのレコード紹介文や自身のレーベルでの作品紹介文が、すでに文学の域にある奇才ぶりを示し、数々の出版社から個人まで、虹釜太郎の書籍を出すことに挑戦。しかし、どういうわけか実現することがないのは本作を読んでいただければ納得してもらえるのでは。その難解というか、イメージがとんでもなく飛躍したどこかの国の伝説を記述したかのような文章は、詩のようでもあり、幻想文学のようでもあります。
本作は、その虹釜太郎が、この十年ほど取り組んでいる、食に関する様々な試みと思索がエキスとなったスパイスを起点にした幻想的な作品です。この文章は、コピーの冊子で、とんでもない数の食を中心にした作品でも一部で発表されており、中でも話題を呼んだ「カレー野獣館」のほぼ十倍のスケールになった大増補版です。赤、黄、緑、黒、の文庫サイズの四冊が同時発売!後の世に奇書として残ることは必至の書です!心して読むべし!
黄の収録話は以下