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1981年に発表されたJUKE/19.のサード・アルバム”PIECES”は、JUKEの全作品中最もコンセプチュアルで完成度の高い作品です。前作までのやり方に煮詰まりを感じていたメンバーは、「楽器」を捨て、「それぞれ興味深いと思う音を発するモノを楽器にしていき、いわゆる楽器はサブ的に使用することにしていった」、8mm撮影機、電気カミソリ、ペンチ、スプーン、鉄板、ドライバー、スパナ、トタン板、ナイフなどを「楽器」化し、既成の「楽器」は、アタッチメント、ピックアップとして使用されました。そうして生まれた「音」を幾重にも重ね、ミルフィーユ状になった音の層にメンバーは「こういうものが作りたかったんだ」と納得したと言います。
今回のリイシューもジャケットは特殊な装丁になっており、当時付属していた大判のポスターの復刻に加えて、同等の大きさのジャケット・デザインをあしらったポスターも制作。二枚の大判ポスターにレコード盤が挟まれているという大きな紙の束になっています。もちろん今回もご本人の回顧や湯浅学氏の書き下ろし解説付きです。