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円盤内で作り続けてきたレコブック・シリーズ初の編集ものです。
和物ブームを先駆けること数十年、八〇年代から、当時は誰も見向きもしなかったマイナーな歌謡曲のレコードを収集しまくり、秘宝と呼ぶべき歪なダイヤたちを集めた幻の名盤解放同盟、すなわち湯浅学、根本敬、船橋英雄の三人の活動の集大成として発売された「幻の名盤解放歌集」は、当時、驚きを持って世に問われ、この手のコンピレイションとしては異例の大ヒットを記録しました。
本書は、そのCDのために書き下ろされた湯浅学氏のライナー・ノーツを集めたレコブック・シリーズの第一弾で、中でもその核心と言える藤本卓也作品についての文集です。
その当時の「歌集」はすでに廃盤。掲載されていたオリジナル盤も中古価格が高騰していますし、その編集盤である「歌集」のCDでさえもプレミア価格がついている状況ですから、このような冊子も楽しんでいただけるのではないかと思います。